板金塗装の仕組み

mechanism

板金塗装は一体どういう仕組みで作業が行われているか疑問に思っているドライバーさんもいると思います。

したがって、ここでは一般的な板金作業および塗装作業を、工程順に簡潔に紹介していきたいと思います。

ほとんどが手作業で行われており、仕上げによっては見た目などに大きな影響が生じてくるため、経験に基づく熟練した技術が要求される職人技の光る作業です。

①板金作業

まず凹んだりしてしまった箇所の塗装を剥がしたり、板金作業の支障となるパーツなどを取り外します。そして、ハンマーで叩き出したり、溶接で引っ張り出したりすることで形を修復していきます。その後、でこぼこ部分にパテを埋め、ペーパーなどで磨いて表面を滑らかに仕上げていきます。

②下地塗り・塗装

さび止めなど、下地部分の塗装を行い、ペーパーなどで磨いて表面を滑らかに仕上げていきます。このとき使用するのが、プライマー・サフェーサーという下地用の塗料で、通常プラサフと呼ばれています。このプラサフは塗料の密着度を高める効果があります。下地つくりは塗装の出来を左右する重要な作業なので慎重かつ丁寧に行ってきます。

③マスキング

マスキングを行うことで損傷箇所に塗料や溶剤が付着するのを防ぎます。塗装面の油分を取り除くために専用の溶剤を用いて脱脂します。

④塗装

ボディーカラーに合わせて塗料を調色し、スプレーガンにより吹き付け塗装を行います。この際、色にムラが出ないよう注意して塗っていきます。仕上げに、メタリック塗装やパール塗装などカラー部分の上に塗るクリア塗装で艶出しが行われます。その後で熱で暖めて乾燥させて塗装工程は終了です。

⑤完成

取り外した部品などを確認し、元の場所に取り付けていきます。取り付けが完了したら全体的にチェックします。工場によっては作業した部分以外もキレイにする目的で洗車して納車してくれるところもあるようです。

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